-->
小野達也

M2

Email
tonoobfuscate[at]riec.tohoku.ac.jp

Research Statement

私はクモヒトデという生物の移動方法に着目しそのふるまいが発現する仕組みを解明することで,予測不能的かつ非構造的な実世界環境下においても”しぶとく”そして”柔軟に”動作することができるロボットの開発を目指しています.クモヒトデはウニ,ナマコそしてヒトデが属する棘皮動物門の一種であり,中央の盤から放射状に伸びた5本の柔軟な腕を巧みに活用することで目的の方向に推進することができます.推進に際しクモヒトデは膨大な自由度を有する5本の腕を巧みに操り,サンゴや岩などが非構造的に存在する複雑な環境下においても目的方向へと向かうことができます.加えてこの生物は,身に危険が及ぶとトカゲのしっぽのように自らの腕を切断し逃げることも可能です.この際,いかように腕を欠損した場合であっても瞬時にその残存状態に呼応したふるまいを発現し推進することができます.驚くべきことに,クモヒトデはこのように非常に適応的なふるまいを示すにも関わらず,脳のような神経の塊はありません.そこでわれわれはクモヒトデのふるまいは局所的なフィードバックを基にして発現しているのではないかと考え,そのふるまいに内在する自律分散制御則の解明を行っています.

Short Biography

2015年 東北大学 工学部 情報知能システム総合学科 卒業 現在 東北大学大学院 工学研究科 電気エネルギーシステム専攻 在籍

Other Interests

野球 :観るよりやる方が好きです. ロケット :学部生の時にロケットの製作・打上を行うサークルに在籍していました.